自分の名前を失敗なんていったら、名前をつけてくれた両親に申し訳ないのですが……、名前にまつわるエピソードはもしかしたら人よりも多いかも?!
8月、葉月生まれなので、当初「葉子」という名前も考えられたそうなのですが、「キレイすぎる」という理由で却下されたとか。←どんな理由や、父よ、母よ!(笑)
「みちこ」という音に決まり、次に「未知子」という漢字にしようと。
いや、待てよ、「未だ知らぬ子」っていうのも、これまたキレイすぎないか?という理由で却下され、「ちゃんと”道”に沿った生き方ができるように」ということで、「路子」と名づけられた私であります。(「道子」はありきたりすぎるから、「路子」にしたのか?!)
さて、私がその親の思いを体現して、「道に沿った生き方」ができているのか……、甚だ疑問ですが?!
というわけで、わたくしの名前は「路子(みちこ)」であります。
ココまで読まれて、だいたい想像がつくのでは……、
はい、そうです。「みっちゃん、みちみち〜」です。
みっちゃん、みちみちババたれて(うんこたれて、のバージョンもありますね)
紙がないから手で拭いて
もったいないから食べちゃった
(作詞・作曲:不明)
幼少時のいたいけな心に、いきなりスカトロ攻撃です!!!
同じ「みっちゃん」でも、「みつこ」ちゃんなどなら、まだいい。
「みっちゃん」の中でも、「みちみち」の「”みち”こ」です。
さらに、その「みちこ」の中でも、「道子」「路子」は、ドンピシャストライクです。
いや〜、この歌がトラウマになっている「みっちゃん」仲間は日本全国数多くいるはずです。
母や姉が、私を不憫に思ってか、「さっちゃん」を無理くり「みっちゃん」に変えて
「みっちゃんはね〜、みちこというんだ……」で歌ってくれたことは、今となっては目頭の熱くなる母娘、姉妹の美談です。
中には、「美智子様と一緒じゃない」と言ってくれる方もいたのですが、スカトロみっちゃんの前には、美智子様と同じ響きもかすんでおりました……。
というわけで、「みちこ」という名前の響きがあんまり好きでないなぁ〜、と思っていた頃、小学校高学年の頃でしょうか、ある人が「ろこちゃん」と私を呼び……、それ以降「ろこちゃん」が私のあだ名となりました。
それからしばらく、名前を意識しなくてもよいという穏やかな凪の時代が訪れます。
しかし、その凪いでいた水面が、再び大きく波立つ時が到来します。
大学時代の先輩のうちに遊びに行ったときのこと。
先輩が旅先で知り合った、旅好きな人がわんさかおりました。
そこで名前を名乗ったところ……、
笑いながら、
「そら、痴れ者やん!」と。
中南米を旅していた人達によると、スペイン語で「loco」は英語でのcrazy、しかも男性形(女性形は「loca」)とのこと。
うーーーーーむ。
さらに、その翌週、同じ場で……自分の名前を英訳したらどうなるか?という、酔っ払っているから考えたとしか思えないおバカなお題で盛り上がり……、
「ろこちゃん、英語にしたらstreet childrenやん!」と。
うーーーーーーむ、たしかに。
さらに、インドネシアを旅行していた時、
「ロコロコロコロコ〜〜〜」と、連呼する人が。
こんなところに知り合いなんていたかいな〜?と振り向くと、それはタバコ売り。
インドネシア語では、タバコが「rokok(ロコッ)」。
首から色んな商品が入った箱(?)をぶら下げたお兄ちゃんやおじさんが、街中や、バスターミナルのような人の集まるところで、自分の売る商品を連呼しています。
ああ、タバコ売りね……と気づいて、以降振り向かないようにしていたんですが、たま〜〜〜に、私の知り合いが遠くから、
「ロコロコロコ〜」と呼んだりするので、ややこしいものであります^^;
このスペイン語で「痴れ者」であったり、インドネシア語で「タバコ」であったり、えええ〜!かもしれませんが、モノは考えよう。
欧米人パッカーに自己紹介する時に、「あなたは、私の名前を聞いたら変に思うかもしれないけれど……」と前置きして言うと、笑われて、そしてだいたい一発で覚えてもらえます♪
インドネシア人への自己紹介は、「私の名前はタバコだけど、私はタバコを吸いません」でだいたい一発OK。
ちょっと変わったエピソードとしては……。
前に(たしか)コロンビアに住むスペイン人女性と会った時、いつものように「私の名前を聞いたら……」と自己紹介すると、その彼女、私を「あら、キチガイちゃんだなんて、不憫な名前」と思ったのか、思わなかったのか……、私を励ますかのように、
「大丈夫よ、『loco』はね、コロンビアではcrazy以外にもう一つ意味があるの! 陽気なゲイっていう意味もあるのよ!」
と、「それでもあなたはがんばって生きるのよ!」的な顔をして言ってくれました。
いや……、痴れ者も、ゲイもどっちもイヤなんですが……^^;
(昨今の多様性容認!の空気感では、ちいと言いにくいことですが?!)
と、まあ、受難な名前にはいろいろなエピソードがございます。
キチガイと言われようと、タバコと言われようと、(たま〜に、ロコモコで攻めてくる人もいます)近年は「ろこちゃん」で通していたのですが、
昨年たまたま知り合った方が、「名前のことだま鑑定師」だったので、鑑定していただきました。
そのときのメモをなくしてしまったので、詳細は覚えていないのですが……、
「みちこ」の響き一つひとつの音に、とても素晴らしい意味がこもっていて、今まで「スカトロいじめの元凶」としてしか捉えていなかった「みちこ」という音がとてもキラキラして見えたことに感動しました。
親が私の名前に込めた思い、「道に沿った生き方」……、表面上は道に沿うことなく、勝手気ままに生きているように見えるかもしれません。
でも、「人として、生きる道」の「道」は、親の思いをキチンと受け、外さずにまっすぐに生きているかと思います。(他人からどう見えようと!)
長年、親しみ、かわいがってもらっているキチガイで、ヘビースモーカーな「ろこちゃん」の響きとともに、スカトロな路上生活者「みちこ」の響きも、大切にしたいなぁ〜、と思う日々であります。
〜名は体を表す〜